自作パソコン組み立てマニュアル
自作パソコンの組み立てを初心者にも分かりやすく写真付きで解説
【ステップ2】 CPUクーラーを取り付ける
CPUクーラーとは
CPUクーラーとはその名の通り、CPUを冷やす(熱を逃がす)役割を果たす物です。通常、CPUを購入すると「リテールクーラー」と呼ばれるCPUクーラーが付属いたします。まずはリテールクーラーの取り付け方を覚えましょう。

CPUに放熱グリスを塗布する
CPUを新品で購入された場合は、下の写真のように付属のリテールクーラーに予めグリスが塗布されていますので、放熱グリスを改めて塗る必要はありません。中古のリテールクーラーやリテールクーラー以外のCPUクーラーは自身で放熱グリスを塗る必要があります。

放熱グリスはCPUクーラーに必ず付属(大抵はビニールの簡易パッケージに入っています)しますが、今回は別売りの注射型CPUグリスを使用して解説します。

まずは適量をCPUの上に出します。

塗りすぎるとCPUクーラーを取り付けた際に脇に漏れ出す可能性がありますので、注意が必要です。下の写真程度の量で充分かと思います。

放熱グリスをCPUのヒートスプレッダ(銀色の部分)に万遍なく塗っていきます。なるべく均等に塗る必要があるので、CPUグリス用のへらを使用した方が良いかと思います。


CPUクーラーのピンがきちんと引き上がっているか確認する
ピンがきちんと引き上がっているか確認するにはCPUクーラーをひっくり返してピン先を見れば一目でわかります。これが引き上がっていない状態ではCPUクーラーを取り付けることができません。


CPUクーラーのピンの向きを確認する
CPUクーラーはCPUと常に密着していないといけないため、密着した状態でロックされます。このロックをしっかりとしていないとCPUクーラーが外れたりする危険性があります。CPUを新品で購入された場合は、ピンの向きはそのままで取り付ければ大丈夫ですが、中古で購入された場合は、きちんと確認をして間違えの無いようにしましょう。


CPUクーラーをマザーボードに装着する際は、「ピンが引き上げられた状態で、なおかつロックされた状態」で取り付けなければなりません。ロック解除の状態で装着して後からロックをしようとした場合、押し込む力が足りずにきちんと装着できていない場合があります。
CPUクーラーをマザーボードに取り付ける
ここまで準備が整ったら、CPUクーラーをマザーボードに取り付けます。この時にマザーボードの下にエアキャップ(プチプチ)を2~3枚重ねて置いておいたほうが取り付けやすいのでオススメです。
取り付けの向きに決まりはありませんが、配線のしやすい向きで取り付けるのが一番良いかと思います。マザーボードのCPUファンを取り付けるホールにCPUファンのピンが合わさるように置きます。しっかりと位置が合っていることを確認したら、CPUファンを上から押しつけて、ピンをホールにしっかりと挿入させます。



次にCPUファンのピンを固定していきます。下の写真のようにピンの上部を指で1か所づつしっかりと押しつけて固定していきます。「カチャ」と音がするまでしっかりと押します。最初に固定する箇所はどこからでも構いませんが、その次は斜向いのピンを固定するようにしましょう。




きちんと取り付けできているか確認をする
まずはCPUクーラーを持ってガタつきが無いか確認をします。ガタつきが無いことを確認したら、マザーボードをひっくり返して裏側を確認します。CPUクーラーのちょうど真裏を見てピンがしっかりと刺さっているか確認をします。

CPUファン用のコネクタを接続する
ファンレスではない限り、CPUクーラーにはCPUファン用の電源ケーブルが付いています。これをマザーボードの「CPU_FAN」と記されたコネクタに接続します。このコネクタはCPUクーラーの取り付け位置のすぐ近くにあります。


ケーブルのまとめ方は人それぞれあるかと思いますが、私はいつも下の写真のようにケーブルをまとめています。

電源ケーブルをコネクタに接続してCPUクーラーの取り付け作業は完了です。


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